韓国で生まれ、アフリカの教育を見て来た高校生が札幌にはいます。

札幌学生百景 003

ゴ・ジョンミン

札幌大通高校3年生
(韓国出身)

#中3で単身日本へ#持続可能な開発の為の教育#トビタテ留学ジャパン#苦さをかみ続ける

聞き手:金井直樹(じゃんぼ)


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「アイデンティティとの戦い」15歳で単身日本へ来た旅人、ジョンミンの挑戦

札幌人図鑑
第1465回 大通高校3年生 三浦ジョンミンさん


いまどんなことに挑戦していますか?

「この夏にガーナへ教育ボランティアに31日間行っていました。ほとんどが9~13歳の小学生相手でしたが、幼稚園や生涯教育の現場にも行きました。授業をやったりもしましたし、子供のケアみたいなことや、セメントを運ぶみたいな土木作業もやりました(笑)」

一緒にボランティアしている人は他にも来ていたんですか?

「町全体で15人くらいいて、イギリスやフランスから来ている人が多かったです。彼らはボランティアの意識が少し違って、セメント作業とかは誰もしてませんでしたね(笑)」

行ってみてどんなことを思いましたか。

「イメージと違い衝撃を受けましたね。ユニセフとかで、アフリカは貧困の子供が多いみたいなイメージがあったりしますが、実際はそういう子供たちは少なかったです。国としても石油が発見されたりして経済が発展していますし、ご飯が食べられないで亡くなるというようなケースはほとんどなくなっています。今の社会問題は日本とも同じで、都市と地方の格差があるというのが大きいです。」

ガーナの地方↑と都市部↓

教育施設は整っているんですか。

「学校はちゃんとあります。ただトイレは穴を掘っただけみたいだったりはしますが(笑)。それでも向こうにいるとそれが当たり前となりますね。基本的な衛生環境は整ってました。」

学校はあるけど、親が仕事をしてほしくて子供を学校に行かせないというようなことがあるんですか。

「そうですね。義務教育ではあるんですが、子供を学校に通わせなくても罰があったりしないので、通わせない親が多いです。そこでまずは親のキャリア教育というか就労支援が必要だとなってます。国から仕事道具を買えるようにお金を貸したりなどしています。」


そんなガーナを見てきて、これからはどんなチャレンジをしようとしていますか。

「ガーナの熱い取り組みを見てきて、日本は何をしてるんだ、と気になりました。特に公教育が気になりますね。私立の学校では時代に合わせた取り組みをしているところが多いですが、公教育ではそこが弱いと思っています。AIだったり、未来がどんどん変化している中で、公教育を受けて育った人が、この先ちゃんと生きていけるのかと思います。学校を変えるのは大変なので、まずは生徒たちが時代の変化を学べて、これからのことを考えられる場をつくりたいと思っています。」

その場にESD(Education for Sustainable Development 持続可能な開発のための教育)の視点を入れたいと。

「ESDはすごく大きな概念だと思っています。持続可能な教育のために、社会問題などを考えるものです。今年の3月にインドネシアでユネスコのインターンプログラムをして来て知ったのですが、向こうは地域で格差も大きいものの、社会問題を教育で扱う意識が高いんです。例えばジャングルの中にある学校は、水が入ってこないという問題があったので、微生物で水を綺麗にする浄水器を生徒が自分たちで作っています。他にもユネスコが大々的に取り組んでいるのが、自然環境を活かした農業を学べる高校で、太陽熱の研究を大学と一緒にしていたりします。そうやって大学と高校が繋がったりしています。」

インドネシアではそういう取り組みがあるんですね。

北海道にも豊富な自然があるので、それを活かした参加型の教育プログラムを作れたらと思っています。自然だけでなく他にも、捨てたゴミはどこに行くんだろうという、日常の疑問から、北海道のゴミ処理場を実際に見学に行ったりもしたいなと思ってます。その立ち上げのために、来年初めに5,6人のメンバーでインドネシアへ学びに行く予定でいます。高校生だけでなく、大学の先生なども一緒に行く予定です。ゆくゆくは、そのような教育プログラムを実践しているNGO団体にしようと思っています。そのために今月末に東京にプレゼンしに行きます。(挑戦中のpolcaが記事下にあります)」


どうしてESDに興味を持ったんですか?

「僕の通っている大通高校には遊語部というのがあるんですが、そこがフェアトレード活動をしているんです。大通高校は海外で生まれ育った子も多く、そういう子たちが活躍できる場として、5年前くらいからフェアトレード活動を活発にやっています。去年、その活動の縁でユネスコのインターンを知り、今までの活動をまとめた作文で応募しました。その頃は、トビタテ留学ジャパンに行って帰ってきた友達に刺激を受けたりしていて、自分はその時期のトビタテは落ちていたんですが、もう一度受けようとやる気になって、そっちの応募もしていて、正直ユネスコの応募は送った後は忘れていました(笑)。そうしたら、トビタテの応募が終わった2月頃に、インターンの合格通知が届きました。倍率が25倍くらいだったらしいんですが、自分のやっていたフェアトレード活動がユネスコのESDのテーマに沿っていたようです。それでインドネシアに行き、現場を見て、ESDをしっかり勉強しようと思いました。何をやるか迷っていた自分にはしっくりくるものでした。」

ESDの面白さってなんですか?

「貧しい人にお金をあげたりなどの一時的な支援ではなく、自立や継続を大事にしているところですね。あとは扱う幅が広くて、途上国の支援だけでなく、失業者の自立支援なんかも含まれます。幅広い事を学びたい自分にはぴったりでした。」


ちょっと気になるんですが、ジョンミンさんくらい意識が高いと、まわりの高校生と合わないこともあるんじゃないですか?

「まさにそれで失敗した経験があります。これが正しいんだと、人に意見を押し付けてしまう性格でした。振り返ってみると、韓国の詰め込み教育と同じだなと(笑)。自分はそれが嫌だったのに同じことをしてしまっていました。それで遊語部の活動で仲間と上手く行かないことがあり、意見を認め合ったり、多様性の大事さを学びましたね。ほんとにたくさん仲間を失ってから気が付きました。今はちゃんと学校に友達いますよ(笑)」

活動を共にする仲間が周りに少ないなと思わないですか?

「北海道の感じは好きですね。東京にはそういう活動をしている人もたくさんいると思いますが、いすぎてお互い張り合ってしまったり大変そうだなと思います。派閥みたいなものもありますし。北海道の人たちはのんびりしていて、自分の活動を本当に好きでやっている感じがして好きです。仲間の少なさは、自分がこれから活動を進めて増やしていきたいです。」

最後にこれから何かやりたいという人にメッセージをお願いします。

「何か偉そうに言えることはないので、僕の目標なんですが、苦さをかみ続ける大人に一緒になりましょう。という感じでどうでしょうか(笑)。失敗や上手く行かない経験も、噛みしめながら大人になって行きたいです。」

ジョンミンさんがNGO団体立ち上げの第一歩として、東京にプレゼンしに行くためにpolcaをしています!こちらです。

ジョンミンさんに実際に会って話せるイベントがこちら↓


「アフリカの教育の今、そして・・・」

トビタテ留学ジャパン4期生でガーナに一か月間教育ボランティアに行ってきた札幌大通高校3年生のジョンミンさんが、ESD(Education for Sustainable Development)の視点を交え、活動の報告会を行います。

さらに、報告会で終わらず、持続可能な国際協力活動の為に、団体や人同士のネットワークづくりを参加者の方と一緒に考えたいと思います。

学生にとっては、国際協力活動を持続させる為のつながりを生む機会に。
社会人にとっては、活動的な学生とのつながりを生む機会に。

北海道で国際協力活動をしている方や、興味のある方が集まって、これからの繋がりを考える場にしていきます。

ゲスト
ゴ・ジョンミンさん
札幌大通高校3年生
韓国の教育に違和感を抱き、中3の冬、単身で北海道へ来る。
それから東はアメリカのニューヨーク、西はアフリカガーナまで世界7か国へ旅を出る。
今年の3月インドネシア・ユネスコ支部に行き、ESDを初めて学ぶ。
従来の国際協力活動とは少し異なる「持続性」の視点から今後活動を広げていくために、学生と社会人がつながり活動できるネットワークづくりを目指している。来年の2月インドネシアに再度いくためにチャレンジ中。

【日程】
8月25日(土)18:00~20:00

20時以降は22時まで懇親会となりますので、お時間ある方は引き続き交流しましょう。
途中からの参加も可能です。

【会費】
入場料(ドリンク飲み放題になります)
高校生 300円
大学生 500円
社会人1000円

+感じた価値の分、飲み物や食べ物の分、払いたいと思っていただけた分だけお帰りの際にお支払いください。
集まった金額の一部がジョンミンさんの活動費となります。

さらに、興味はあるけどお金があまりなくて厳しいという学生も気軽に来れるように、入場料含め、以下のような方法でお金以外でも皆さんが提供できる価値でお支払いいただけます。

・食べ物、飲み物を持ち寄る。
・ジョンミンさんの活動や、穂と葉をSNSで紹介する。
・その他、イベントに来ている人、関わる人が喜ぶことなら何でも可。

お金で支払われる方も、上記の方法を組み合わせていただけると、会が盛り上がって嬉しいです!
(是非みんなで分けられる食べ物・飲み物を持ち寄ってもらいたいです!)

【参加資格】
学生に限らず、どなたでも参加可能です。

【参加申込】
不要です。
FBをしている方は、イベントページで参加予定にしてくださると助かります。
イベントページはこちら

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